意匠積算システムbyエクセルV7 工事中
V7の大きな特徴は 内訳数量書をなくしたことです。
受注先により内訳の形式も内容も様々で、拾いながら内訳を整える事が難しく感じ始めましたからです。集計の最後にはシンプルな工種集計表が出来上がります。
他はV5を引き継ぎ7層の材料を設定できる仕上表を備えています。
勿論、2次集計もあり、数量計のブラックボックスはありません。
Excel各列毎にスターテスバーに説明が表示され操作が解りやすくなっております。
当システムは下記フォルダ内のファイル&フォルダから成っています。
このフォルダ毎コピーして工事名などを付け使いまわして下さい。
起動は メイン.xlsmを実行して下さい
下がメニュー画面です。
工事名と内訳表行数を必ず入力して下さい
工事名は納品フォルダにできる提出帳票のファイル名となります。
内訳表行数は内訳数量書が作業しやすく出来あがりのページ区切りが解る設定に役立ちます。
終了は必ずこのメニュー画面の終了ボタンで完了して下さい。
V4までになかった 区分を取り入れました。
これにより 内訳数量書の材料設定がシンプルに
また一次集計による区分比較ができるようになりました。
今までになかった開口リストを設けました。
内訳数量書で計上する建具の寸法を拾いに利用していましたが
融通が利かず不便ということで 開口寸法は勿論符号もユーザー好みに入力できます。
この開口リストは内訳計上する際にも利用できます。
別画面にて編集可能です。
開口リストを読み込み 内訳計上用に、下記画面で編集できます。
編集後 内訳数量書への書出しボタンにて 一括移行ができます。
内訳数量書の最後尾に追加されますので 切り貼りで移動してください
外部・内部・建具拾い書
A列に 各拾い場所の始め毎に *(アスタリスク)を入力
B列は覚書に利用できます、また 数量を出したくない行には * を入力してください
C列は自動計算列で入力不要
(基本3行の背景色のない項目は自動計算項目で入力しても消えます)
D列~L列は場所の先頭行のみの入力となります
部位(O列) 半角数字入力で部位名に変わります。
数字に対する部位は、画面下部(スターテスバー)のメッセージを参照下さい。
拾い略称(P列)ワープロ入力で 自分が理解しやすい内容を入力ください。
短い文字で 仕上層が分かるような内容が良いかと思います。
例:
100角タイル下地モルタル → 100T/モルタル
均モルタル下地アスファルト防水の上保護モルタル → 保護M/アス防/均M
分かり易いように 各仕上げの区切りに / マークを付けています。
/ マークを区切りに使う事で 後で説明しますが 仕上表設定が
楽になる機能が有り /マーク使用を推奨致します。
計算式が2行目からは 拾い略称は空白で計算式入力だけでOKです
一度 拾い略称 をワープロ入力しますと その内容が記憶されます。
2回目からは 拾い略称 にセルが有ると▼マークが出ますので
クリックすると 入力した 拾い略称がリストになりますので選んで処理ください。
建具
開口リストで設定した符号を入力することにより 計算式にて 建具の寸法WHが変数として利用できます。
員数
1以外の入力となります 空白は1として計算されます
VWX列 自動式
項目X (W)列に * を入力したとき
部位 = 1屋 の時 式=X*Y
部位 = 2床 の時 式 = X*Y
部位 = 3巾 の時 式 =(X+Y)*2
部位 = 4壁 で 巾木 と 腰壁 の寸法がない時 式 = (X+Y)*2*C
部位 = 4壁 で 巾木 の 寸法がある時 式=(X+Y)*2*(C-B)
部位 = 4壁 で 腰壁 の 寸法がある時 式 = (X+Y)*2*(C-K)
部位 = 5天 の時 式 = X*Y
部位 = 6廻 の時 式 = (X+Y)*2
建具符号の入力がある時 式=W*H
項目X と 項目 Y に数字を入れた時
X=1 Y=1 の時 式 =X+Y
X=2 Y=1 の時 式=X*2+Y
X=3 の時 式=X*3
建具符号の入力がある時は XYがWHに変わります
項目Cの入力はそのまま式に
X=1 Y=2 C=C-B の時 式=(X+Y*2)*(C-B)
非表示になっているExcelのY列を表示して確認しながら入力していただくといいと思います。
Z列
前者の自動式と後者の追加入力式をつなぐ記号を入れてください +-*/
追加入力式
基本は 手拾いの感覚で 自由に計算式を半角でワープロ入力してください。
括弧付きの計算式でも構いません。関数も入ります。
変数名に対応した半角大文字XYBCKWH を使って計算式入力
しますと 式に展開されます。
展開された計算式は 上段の2行目に展開されます。
このようにして 一つの場所の拾いが終わると
次の場所は *(アスタリスク)を入力して 同じように拾っていきます。
同じような部屋で有れば 前の場所を 行コピーして 編集しながら
拾い終えていく方が 楽な事が多いです。
材料略称の変更・修正
材料略称を変更・修正する場合 よく間違われることがあります。
緑や青の背景色は拾いの頭で 下行も同じ材料略称の場合は 入力の必要も無く 自動に入力され、文字がグレー化します。
しかし、訂正の場合は訂正した行のみ反映しますので、グレーになった行も 同様に訂正ください。
F4キーを使ったり ピボットで絞って頂くと便利です。
(ピボットでしぼった場合 行が飛んでいる場合はF4キーは利用しないで下さい)
仕上表設定
内訳数量書ボタンで2画面表示され編集が便利です
略称転送が終わっていれば、拾い書で使った 拾い略称は全て仕上表に転送されてきています。
本システムは 7層材料まで対応可能で、 各層に係数が設定できます。
例:
100角タイル下地モルタルは 100T/M の拾い略称で 2層の略称
均モルタル下地アス防水の上軽量コンクリートt70金こて仕上
Cコテ/軽量C70/アス防/均M 4層の略称 軽量コンは係数が0.07 になります。
このように 必要な材料層分だけ 略称1~略称7と 係数が1以外の時だけ設定してゆきます。
最終的に G~Mの層が 全て●マークなら 正常登録 となります。
資料(F列) ですが、積算帳票に 資料として 歩掛りデータが作成されます
拾い書にて 変数にXYを 入力してある場合、
X*Yが基本面積とされ それに対する 歩掛り値が でます。
例えば、雑物や 床の部位でも 木床組等 下地的な材料で それ以外に仕上材料を拾ってる拾い略称が有る場合などは 下地の部分の拾い略称の資料は×とする事で 歩掛りデータの対象外になります。
積算数量には関係ない項目ですので 先ずは 考えないで そのまま空白で進んでもらって構いません。
帳票が出来あがった時点で 確認頂けると 意味が分かるかと思います。
略称1~略称7 の設定方法
内訳数量書が出来あがってる場合と 出来あがっていない場合の2種類が有ります
出来あがってる場合は、 略称1~略称7 のセルで ▼マークが出で
クリックしますと 内訳数量書 で登録済の 材料略称が候補に出ますので選択してください。
内訳数量書に材料登録していない場合ですが
先ず 略称1から登録してゆきますので 略称1セルで f・12キーを押してください。(画面の下メッセージ参照)
そうすると 拾い略称の / マークで区切った最初がコピーされます。
この為にも 区切り記号は /マークが便利です。
このままでも良いですし 必要時は編集ください 自由です。
略称2以降も要領は同じです 必要な材料層分設定を行ってください。
仕上表のG~M列の 1~7項目 これが 略称1~略称7の確認欄なのですが
この部分が 最終的に 登録部分は ●マークになる必要が有ります。
×マーク部分は 内訳数量書に登録されてない材料です。
登録方法は ×マークを ダブルクリックします。(画面の下メッセージ参照)
挿入行を聞いてきますので、入力すると 内訳数量書に転送されます。
この作業を ×マークは行ってください。
これで 仕上表⇔内訳数量書 の 材料略称のリンクは終わります。
雑拾い書
雑拾い書は 仕上表設定は不要です。
内訳材料略称 のところで ▼マーク で 内訳数量書の材料略称が候補表示されますので 選んで 拾ってゆくだけです。
内訳数量書の材料略称が登録されていない、拾い優先で進める場合は
転送(E列)をダブルクリックで内訳数量書に転送されますので
その後 内訳数量書を 他と同じような要領で 設定していきます。
他データ読み込み
数名で同時に拾ったときや前回のデータを参考拾いしたい時に便利です
読込元はフォルダーを指定してください
あくまで読み込みですので、既存データは消えませんので
用途に応じ旧データを削除してください